オトナのオトモ日記

モンハンを主軸とする、ゲームブログです。小説も書いたり、たまに映画鑑賞日記も。雑食性です。

幻触

菰野町のパラミタミュージアムという美術館で興味深い展覧会がありまして。これを知ったのが数日前で、今日が展覧会最終日。行かねば。

 

 

…が。その前に少し寄り道を。美術館は御在所岳の麓にあるので、ロープウェイとリフトを乗り継いでさくっと頂上を拝みに…と思いましたがロープウェイ駅でさっそく素敵な出会いが。

 

「…クーポンとか持ってはります?」

朝イチのチケット売り場で僕の前に並んでおられた方が、もうすぐ僕らの番というタイミングで振り返って声をかけてくれました。

 

「JAFのクーポンで4人まで割引効くので、良かったら一緒に使いません?」

ええええええ良いんですか!?


f:id:u-tap-on10:20220206192832j:image

ロープウェイ切符往復で2,450円でしたがなんと3割引!ソロスキーヤーらしいその方は、そのまま颯爽と先のゴンドラに乗り込んで行きました。ありがとうございます!


f:id:u-tap-on10:20220206193411j:image

御在所岳は、この季節なので当然真っ白。昨日から平地でも雪が降っているほどだったので山頂付近では吹雪に近いくらいの風雪でした。ゆえに山頂までのリフトに乗るのは断念。コロナもそうですが、雪も影響しているのでしょう、スキーヤーも少ないように感じました。


f:id:u-tap-on10:20220206200427j:image

初公開!御在所岳に行こうと誘ってくれた彼女です。※ただし完全装備


f:id:u-tap-on10:20220206193351j:image

ロープウェイから氷瀑も撮れたけれど半分ホワイトアウトみたいになってしもうた。


f:id:u-tap-on10:20220206193625j:image

でも高いところの景色はそれでもやはり良いものですね。山の向こうに海が輝いていて、天空に海が出現したように錯覚してしまいます。

 

これらの景色を求めてか、コスプレイヤーの登山客もかなり居て、1時間に満たない程度の滞在でも20人に近いレイヤーさんとすれ違いました。アシリパさんとスギモトさんは二組いましたよ…彼らはともかくうっすいスカートのレイヤーさんとか超気合い入ってるんだろうなあ…

…あ、そーいえば頂上レストランの名物料理はカレーうどんだった気がする。アシリパさんのコスプレイヤーさん達は皆"あの顔"をして食べるのでしょうか。気になります。

 


f:id:u-tap-on10:20220206191351j:image

さて、前置きが長くなりましたが目的の美術館へ移動してきました。大森暁生という彫刻家の展覧会で、パンフレットに描かれているのは、なんと奇獣バビルサ。これに釣られて来たのでした。

動物彫刻をメインに活動しておられるようですが

 


f:id:u-tap-on10:20220206194239j:image

抜けない棘の象

など、少しファンタジーな要素を含む作品が多くとても素敵な展覧会でした。撮影可なのがこの象だけだったので残念ですが。

動物達の、棘が生える前後の表情の変化を何度も作品間を往復して見比べたり。コウモリや鳥には鏡を巧みに使い本当に空中に浮いているように見える展示方法がとられており感心したり。


f:id:u-tap-on10:20220206191351j:image

バビルサは作品自体は撮影不可でしたが、這いつくばるようにしていろんなアングルから眺めてきました。この奇妙な形にしなり伸びている牙は、最終的には自らの頭骨に突き刺さり死に至るとされており、「自らの死を見つめる獣」という哲学的な一面を持つ獣です。どうやら実際に自分の牙で絶命した個体は未だ観測されてはいないらしいのですけれどね。

 

他にも仏教美術の獅子やペガサス、天使やジャッカロープ(角ウサギ)など、「幻触」のタイトルに恥じない素敵なファンタジー生物がいたり、アロワナがテーブルの中を泳いでいたり、とても不思議な世界観に浸ることができました。

 

オミクロン株が猛威を振るう中、あまり軽率にぶらぶら出歩くべきではないのかも知れませんが、自らの感性を刺激するのもこの暗いニュースばかりの世の中を元気に生きるすべの1つです。ソーシャルディスタンスと手指消毒、帰ってからの手洗いうがいを欠かさず、なんとかまわりに迷惑をかけずに楽しくやりたいものです。