ジュラシック大恐竜展
なるものに、出かけてまいりました。
恐竜関連であれば割となんでも喰らいつく湯たぽんですが、今回はあまり期待はしていませんでした。夏休み直前のこのタイミング、旧ボストン美術館というけして広くはない会場、そしてこの謳い文句。
ちょっとだけ。子供騙しの臭いがしたものですから。まぁそれでも行ってみましたが。
しかし思いの外良い展示でした。最大級のティラノサウルス骨格標本、スコッティを目玉に
北海道で発見されたカムイサウルスも。これ、「ムカワリュウ」とは別物だと思っていたのですがムカワリュウは愛称のようですね。愛称とは、種名とは別に化石そのものにつけられる個体名のこと。ティラノサウルス・スコッティのスコッティ部分が愛称です。
スコッティ以外にも、目玉とされていた恐竜の動く模型はそれなりの数があり、しかも模型だけに頼る展示ではなく写真の通り照明や周囲の植物ジオラマも雰囲気良く配置してありました。これらの配置で迫力は2倍3倍に感じますね。
また、パネル展示も面白いものが多く。最新のナショナルジオグラフィックの記事などを噛み砕いて伝えてくれていました。
特にアロサウルスとティラノサウルスの見分け方を解説したこのパネルは恐竜少年達にとっていい着眼点なのではないでしょうか。
こちらの脚。中央の中足骨が、左右の骨に挟まれて潰れています。この「アークトメタターサル」という構造があればティラノサウルス、真ん中の骨が潰れていなければアロサウルスです。アークトメタタタターサル。言えますかね、アークトメタタタタターサル。アークトメタタタタタタタタタタターサル(北斗神拳)
映画、ジュラシックシリーズで一躍有名になった恐竜、ヴェロキラプトルに関する記事ではネタバレ(?)すらも。実は映画でのヴェロキラプトルはかなり現実のものより大きくえがかれていたのです。羽毛の有無は時代的に仕方ないとしても、爪の大きさや腕のバランス、群れでの狩りなども映画のために作られた、いうなればハリウッドナイズドヴェロキラプトルだったのです。
しかし面白いのは、このパネル展示の直後にあった動く恐竜模型の展示。
ヴェロキラプトルが動く恐竜模型になっていました。
勝手に他の来場者様も写真におさめてしまいましたが、サイズ感お分かりですか?僕の目測で体長2.3メートル。しかし写真左下の解説板では体長1.8メートルとされています。
あれほど映画での姿は実は違うんだよと解説していたのに、結局ハリウッドナイズドヴェロキラプトルを展示していたのです。
やはり、見た目のインパクトは大事ということですね。かなり端折って記事を書いているので、展示会のボリュームはまだまだあります。意外とおすすめでしたよ。