第六感
朝、職場に先に居た部下がやけに暗い顔をしていました。おはよう、と言うと普通に挨拶は返ってきましたが。元々朝は弱い子なのですが、少し気になってました。
するとしばらくして、のろのろと僕の方へやって来て
「湯たぽんさん、ちょっと背中ハタいてくれませんか」
と言い出しました。
どーゆーこと???と思いつつぱたぱたとハタくと、暑いとはいえ朝イチでは異常なほどの量の汗で背中びっしょり!
わけを聞くと「ちょっと気分が・・・・」と何やら言いにくそうにはぐらかした。普段は言いたいことどんどん言ってくれるのに。
気になってしつこく聞くとようやく口を割りました。
「あっちの部屋、今・・・・
"もう1人"居るんです」
なんと
霊障くらったらしいです。
小部屋に入った瞬間、肩にのしかかるように"きた"とのこと。
ただ、慣れているらしく僕が背中をハタいてから(簡易のお祓い)は普通に働き始めました。
ただ、"まだ居る"とのことで。肩代わり出来ればと僕も小部屋に入ってはみましたが、霊感の無い僕には何も感じられず。仕方なく一時間に一回程度背中をハタきに行き。
居なくなったのは午後。
お昼ご飯を食べて昼寝しただけにしては妙に晴れ晴れとした顔の部下。気がつけばやけに背筋が伸びていました。朝はぐぐ〜っと曲がっていたな、そーいえば。良かったなー居なくなって。
「溜まるような場所じゃないよな?通りすがりだろ?」
と聞くと、事件があったとかそんな曰く付き関係なくとも、霊がとどまりやすい場所はあるとのこと。
たまに、ガチで見える
レベルの強めの霊感を持っていたらしい部下。もごもご言いにくそうにしていたけれど、僕なら信じてくれると思い立ち告白してくれたのでしょう。一応湯たぽんも軽い霊体験あります。
やはり、霊感ある、という告白はしにくいものなのでしょう。皆さんのまわりにも同じような人が居たら背中をぱたぱたとハタいてみてください。あ、分かってくれる!と信用して申告してくれるかもしれません。