【ラグマス】キュウソネコカミ
※今回は超絶身内ネタとなっております。ラグマスのギルドイシュガルドの仲間以外にはとてもオススメする事の出来ない内容をこのまま載せること、先にお詫び申し上げます。
それでも良いよという方、小説風に書いてみましたのでどうぞ。
「…"キュウソネコカミ"?なにそれ」
柔らかく靴を受け止める高級な絨毯の上で、声をかけられた方向へ向きなおり、鴨猫(かもねこ)は首をかしげた。スニーカーに半袖短パン、口には奇妙なものをくわえ、頭の上では天使の羽がぴこぴこと羽ばたいている。なんとも可愛らしい夏休みの小学生男子のような容姿だが、実力折り紙付きの魔法使いだ。
鴨猫が居るこのギルドアジトは、ルーンミドガルズ王国所属冒険者ギルド"イシュガルド"。規模は中小程度ではあるが、基幹メンバーは実力者が多く、あなどれない。というのがまわりからの主な評価だ。中でも、この…
「"鴨猫"と言えば、他の冒険者に結構恐れられてるみたいよ。ウチのギルドには"勝猫(かちねこ)"もいるしね」
鴨猫に対して軽口をきいているのは、雪崩(なだれ)。同じくイシュガルドの魔法使いで、こちらも前髪ぱっつんの上にゴーグル付きの帽子を目深に被り、ふりふりの短いスカートをこれでもかと膨らませた、おませな小学生女子のような容姿。
「…で、だから"窮鼠猫噛み"?油断してたとしてもネズミにやられるほどヤワくはないよ」
少し、プライドを傷つけられたのだろうか。眼を鋭くした鴨猫が背中に背負った魔法使い用の杖"ゴッズゲイズ"を手に取る。
「あー違う違う。"キュウソネコカミ"のキュウソはネズミじゃないよー」
雪崩はあくまでも軽薄に、突き付けられた強力この上ない神器を横へ押しやると、ぴっと人差し指を立てた。
「"旧ソ猫噛み"だよ」
「…なにそれ」
「軍事国家でもない限り鴨猫&勝猫にケンカを売る者はいないっていう意味さ」
「…褒められてるのかな?逆にケンカ売られてる気もするんだけど…」
"軍事国家"の解釈が危なっかしい雪崩の顔をぐいとアイアンクローで押しのけると、鴨猫はふと思い出したように声をあげた。
「そういや今朝からみんなで猫がー猫がーって話してたね。ずっとそんな下らないことしゃべってたの?」
「くだらなくはないよー我らがギルド最強の猫猫コンビを讃えるための会議さ!」
「…はいはい。ヤな予感しかしないよ」
早くも諦めたらしい鴨猫。ろくな噂話が無いギルドのようだ。
「あとは、"猫に小判"といえば〜…」
聞いてもいないのに話を続ける雪崩。話し相手が踵を返して立ち去ろうとしているのに、気にもせず。
「鴨に中途半端にお金を与えても、エンチャントや武具過剰精錬ですぐ使い果たしてしまう」
ぴしり。鴨猫の額に青筋が浮き出てきた。
「すなわち、"全く足りない、または無駄な事"の例え、なんだってさ」
「…いつか成功させて見せるっての、エンチャント。勝猫の過剰精錬は知らんけど」
「あとはねあとはねー」
「もういいよ一回黙ろうよー!」
にやにやしながら追いかけてくる雪崩を振りきろうと走り出す鴨猫。それでも後ろから声だけ飛んでくる。
「"猫を被る"のはー、おしゃぶり咥えておぎゃることの例え!」
「良いじゃん別に!」
何故か口におしゃぶりを付けている鴨猫。そのまま走って逃げるが雪崩は喜々としていまだ追いかけてくる。
「"猫のON返し"は、せっかくの休みの日ONラインになっても、サーバーが不安定ですーぐOFFラインに手の平返しされちゃうこと!!」
「それは雪崩のほうが症状酷いだろおおおぉぉぉ!」
真後ろにイタズラロッドを放り投げながら逃げ回る鴨猫。ギルドイシュガルドは、今日も平和そうではある。
…以上。休みの日に朝っぱらから"旧ソ猫噛み"というクレイジーなワードが頭に浮かんだので、ギルドイシュガルドの仲間、鴨猫さんと勝ち猫さんをひたすらディスってみました。改めまして、超身内ネタでごめんなさい